「カムカムエヴリバディ」第17週 ひなたと文四郎がモモケン映画で「初デート」 恋のフラグ?

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NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第17週(初回放送:2022年2月21日〜)放送分より。

この週の放送では、ひなたと五十嵐文四郎が思わぬ形で「初デート」をすることになります。ひなたの祖父母も両親もモモケン映画をキッカケに関係が急接近していますが、果たしてひなたは…。

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錠一郎とるいも見たモモケン映画「妖術七変化!隠れ里の決闘」

昭和38年(1963年)、若きトランペッター・錠一郎(オダギリジョー)の人生に大きな変化をもたらした初代桃山剣之介(尾上菊之助)の主演映画「棗黍之丞〜妖術七変化!隠れ里の決闘」

あれから21年の時を経て「棗黍之丞〜妖術七変化!隠れ里の決闘」が再映画化されることが決定すると、ひなた(川栄李奈)と五十嵐文四郎(本郷奏多)はこの作品の製作現場に関わりを持つことになりそうです。

文四郎は、「妖術七変化!隠れ里の決闘」の敵役を選ぶオーディションに挑むことを決意すると、ひなたが「謎の振付師」(濱田岳)からもらったという「妖術七変化!隠れ里の決闘」のリバイバル上映チケットに食いつきます。

チケットを猛烈に欲しがる文四郎に根負けしたひなたは、二人で一緒に映画を見に行くことになり…。

世紀の駄作「妖術七変化!隠れ里の決闘」 若き伴虚無蔵も敵役で出演

顔をあわせればケンカばかりしていたひなたと文四郎ですが、この「映画デート」を経て急接近をしていきそうです。

二人が見た「妖術七変化!隠れ里の決闘」といえば、初代モモケン主演の人気時代劇「棗黍之丞シリーズ」の第21弾作品。

昭和38年に条映史上最高傑作という売り文句とともに華々しく封切りがされましたが、ラジオパーソナリティ・磯村吟(浜村淳)が「日本の映画史上まれにみる駄作」と酷評するなど、荒唐無稽で支離滅裂な出来栄えに批判が渦巻いた作品ですね(第53回)。

黍之丞に立ちはだかる敵役(妖術使いの親玉役)には、単なる斬られ役の大部屋俳優にすぎなかった伴虚無蔵(松重豊)が大抜擢されたものの、その起用には疑問の声も多く見られました。

第17週の予告映像では、(2代目?)モモケンが「虚無さんじゃなければ、ヒットしたかも知れない…」と意味深に語る声が登場しており、モモケンと伴虚無蔵との間には何らかの因縁があるようです。

かつて伴虚無蔵が演じた役柄をオーディションで掴み取ろうとしている文四郎は、虚無蔵に稽古を付けてくれるように頼みますが、なぜか断られてしまい…。

モモケン映画デートは結婚フラグ?

振り返れば、モモケン映画を一緒に見た安子と稔、るいと錠一郎はいずれもその後に結婚へと至っています。

安子と稔が一緒に見たのは「棗黍之丞シリーズ」の初期作、まだモノクロ映画だった頃の作品です(昭和15年)。砂糖生産会社の次男坊との急なお見合い話が浮上して動揺する15歳の安子は、稔への想いが抑えきれなくなって稔の大阪の下宿先「おぐら荘」を訪ねると、その帰り道に二人でモモケン映画を鑑賞しています。

つかの間の楽しい映画デートを楽しんだ二人は気持ちがグッと近づき、この直後に稔は岡山の橘家へと出向いて安子の両親の前で交際宣言をしています(第8回)。

また、るいと錠一郎は昭和38年に映画館主・西山(笑福亭笑瓶)がくれたチケットで「棗黍之丞〜妖術七変化!隠れ里の決闘」を鑑賞しています(第53回)。トランペッターコンテスト開催が迫り自信をなくしていた錠一郎でしたが、モモケンの決めゼリフに大感動してコンテストに挑戦。モモケンのおかげで人生が大きく動いています。

モモケン映画でのデート以降、ひなたは文四郎の夢を少しずつ応援し始める可能性があり(るいは「素直なええ子やねえ…」と文四郎のことがすっかりお気に入りの様子)、今後の二人の展開が楽しみです。

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