「カムカムエヴリバディ」黍之丞の敵役・小野寺左近とは 伴虚無蔵が演じた因縁の役柄

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NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」2月23日(水)第80回放送分で言及された「小野寺左近(おのでら・さこん)」というキャラクターについてまとめます。

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世紀の駄作 黍之丞シリーズ第21作「妖怪七変化」

小野寺左近(演:伴虚無蔵)は、モモケンこと初代・桃山剣之介(尾上菊之助)の人気時代劇映画「棗黍之丞(なつめ・きびのじょう)シリーズ」の第21作、「妖術七変化!隠れ里の決闘」に登場した敵役です。

「妖術七変化!隠れ里の決闘」といえば、若き日のるい(深津絵里)と錠一郎(オダギリジョー)が一緒に見に行った作品ですね。トランペッターコンテストの参加に不安を覚えていた錠一郎は、黍之丞の決め台詞「暗闇でしか見えぬものがある〜」に深い感銘を受けると、新たな決意を胸にコンテストに挑んでいます。

昭和38年、条映の社運を賭け「条映史上最高傑作」という売り文句とともに華々しく封切りされた「妖術七変化!隠れ里の決闘」。しかし、ラジオパーソナリティの磯村吟(浜村淳)が「日本の映画史上まれにみる駄作」と酷評するなど、荒唐無稽で支離滅裂な出来栄えに対し批判が殺到しています(1月17日放送・第53回)。

敵役・小野寺左近は妖術使いの親玉

黍之丞の敵役となった小野寺左近は、隠れ里の人間を次々に妖怪に変えて支配する「妖術使いの親玉」というキャラクター設定でした。

当時、斬られ役としての実績しか無かった無名の大部屋俳優・伴虚無蔵(松重豊)「条映の秘蔵っ子」とでっち上げて敵役に大抜擢してみたものの、登場する妖怪の出来の悪さも相まって映画は大コケ。

唯一、虚無蔵が繰り広げた殺陣(たて)のシーンは好評だったものの、作品の酷評の責任をかぶる形で虚無蔵は大部屋俳優へと逆戻りしています。初代モモケンも世紀の失敗作を悔いたまま、失意のうちに亡くなったそうです。

2代目が再映画化 明かされる伴虚無蔵との因縁

第17週では、「妖術七変化!隠れ里の決闘」が公開から21年の時を経て、2代目・桃山剣之介(尾上菊之助)主演により再映画化されることが決定。かつて虚無蔵が演じた敵役・小野寺左近役をオーディションで選抜することも公表されます。

ひなた(川栄李奈)は、「妖術七変化!隠れ里の決闘」の配役を巡って21年前に繰り広げられた「ある因縁」を、美咲すみれ(安達祐実)から聞かされることになります。

それによれば、「妖術七変化!隠れ里の決闘」の敵役・小野寺左近は当初、初代の息子である2代目モモケンが演じることで話が進んでいたとのこと。

ところが、すでにテレビスターとしての道を歩み始めていた2代目が父(初代)との映画共演を拒否。これに腹を立てた初代が当てつけのように無名の伴虚無蔵を敵役に指名し、結果的に「妖術七変化!隠れ里の決闘」は大コケをしてしまったのです。

2代目の真意は…?五十嵐、虚無蔵がオーディションに参戦

すみれに言わせれば、因縁深い作品を再映画化し、虚無蔵の目の前でわざわざ敵役オーディションを開催する、そんな2代目の行動は虚無蔵に対する嫌味にしか見えないとのこと。

これまで親しみやすい好青年といった印象で描かれてきた2代目モモケンですが、何か心のうちに仄暗いものがあるのか、一連の行動の真意が気になるところです。

小野寺左近役のオーディションには血気盛んな五十嵐文四郎(本郷奏多)が挑むほか、伴虚無蔵も2代目の前で「ワシも受けますわ、左近役のオーディション」と参戦を宣言。目が離せないバトルが展開されそうです。

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