NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」劇中に続々登場している懐かしい日本の昭和歌謡曲、J-POPナンバーをまとめます。
70年代、80年代、90年代の懐かしの歌謡曲、J-POPが次々に登場して話題となっています。
証城寺の狸囃子(童謡)
第1回に登場。昭和8年(1933年)、橘家にじいちゃんが買ってくれたラジオが届くと、菓子の作業場に童謡「証城寺の狸囃子」が響いた。
▷「証城寺の狸囃子」は、作詞・野口雨情、作曲・中山晋平による童謡。大正14年(1925年発表)。後に「カムカム英語」の主題歌(替え歌)になるなど、劇中でたびたび登場。
丘を越えて(藤山一郎)
第2回に登場。昭和8年(1933年)、橘家に来たばかりのラジオから流れていた藤山一郎の流行歌「丘を越えて」。安子の祖母・ひさは「丘を越えて」を聞きながら裁縫仕事に精を出す。
▷「丘を越えて」は、作曲・古賀政男、歌・藤山一郎により昭和6年(1931年)に発表された昭和歌謡。朝ドラ「エール」でも主人公の盟友・木枯正人(野田洋次郎)の作品として登場していましたね。
スーダラ節(植木等)
第40回に登場。昭和37年(1962年)、大阪・道頓堀の竹村クリーニング店で働き始めたるい。植木等の「スーダラ節」が店のラジオから流れる中、和子からクリーニング店の仕事のイロハを学んだ。
おひまなら来てね(五月みどり)
第40回に登場。昭和37年(1962年)、大阪・道頓堀の竹村クリーニング店で働き始めたるい。五月みどりの「おひまなら来てね」が店のラジオから流れる中、和子の接客ぶりを横で見て学んだ。
黄色いサクランボ(スリー・キャッツ)
第40回に登場。竹村クリーニング店に赤い服を持ち込んだご婦人を見て、家族構成を推測するるい。その横では店のラジオから「若い娘はウッフン♪」でおなじみのスリー・キャッツ「黄色いさくらんぼ」が流れていた。
ゴンドラの唄(佐川ミツオ)
第49回、50回に登場。昭和37年(1962年)、ベリーが発した「命短し恋せよ乙女」の言葉に触発され、「ナイト・アンド・デイ」のマスター・木暮がかけたレコード・佐川ミツオの「ゴンドラの唄」。一階の店舗で「ゴンドラの唄」が流れてマスターが踊る中、屋根裏部屋では錠一郎がるいにトランペットを手取り足取り教え、二人の恋心が芽生え始めていた。
いつでも夢を(橋幸夫&吉永小百合)
第57回に登場。昭和38年(1963年)。「ナイト・アンド・デイ」のマスター・木暮が夜に一人で店にいると、トランペットの不調により東京から戻ってきた錠一郎が来店。店のラジオからは、橋幸夫&吉永小百合のデュエット曲「いつでも夢を」が流れていた。
湖愁(松島アキラ)
第58回に登場。昭和39年(1964年)、竹村クリーニング店のラジオから流れていた松島アキラの「湖愁」。3番の出だし部分「♪夕星ひとつ〜 またひとつ〜」の歌詞が店内に響いた。
およげたいやきくん(子門真人)
第66回に登場。昭和50年(1975年)、回転焼の売上が落ちて悩んでいたるいは、朝のテレビ番組で流れるヒット曲「およげたいやきくん」を見て「これや!これのせいや!」と叫ぶ。「およげたいやきくん」人気に便乗し、近所にたい焼き屋がオープンしたために店の売上が落ちていたらしい。
禁じられた遊び(山口百恵)
第69回に登場。昭和51年(1976年)。「8時だョ!全員集合」に山口百恵が出演することが楽しみなひなた、一恵、小夜子は、黒板の前で百恵ちゃんの「禁じられた遊び」を熱唱。しかし一恵が吉之丞に「百恵の百分の一がなんか歌ってるぞ」とバカにされてしまう。
ドリフのビバノン音頭(ザ・ドリフターズ)
第69回に登場。土曜の夜のお楽しみ「8時だョ!全員集合」に夢中のひなた。テレビからは番組のエンディングテーマである「ドリフのビバノン音頭」が流れ、カトちゃんの「風邪引くなよ!」の掛け声とともに楽しい土曜日の夜が暮れていく。
かあさんおはよう(大杉久美子)
第69回に登場。日曜の夕方には、アニメ「サザエさん」に続いて「母をたずねて三千里」も放送。ひなたがお風呂上がりに「母をたずねて三千里」のエンディングテーマ「かあさんおはよう」を歌っていると、それにつられて台所にいたるいも「はるーかなー国の空にのぼってー」と熱唱。大月家の幸せな日曜日の夜が過ぎていく。
春一番(キャンディーズ)
第69回に登場。ラジオ英語学習に挫折したこともすっかり忘れ、キャンディーズのヒット曲「春一番」を歌いながら商店街を踊り歩くひなた。その勢いのまま、荒物屋「あかにし」の店頭で日向ぼっこをしていた女将・清子と一緒に「春一番」をデュエットすると、吉右衛門から「もう初夏やけどな」とツッコまれてしまう。
山口さんちのツトムくん(川橋啓史)
第70回に登場。ラジオ英語学習を放り出した自分に情けなくなり、自暴自棄で「回転焼いらん、もう飽きた」と発言して錠一郎を怒らせてしまったひなた。河原でるいに慰められて神妙な顔をしながら帰宅すると、錠一郎に陳謝。その横ではラジオから「山口さんちのツトムくん」が流れていた。
NAI・NAI 16(シブがき隊)
第71回に登場。昭和58年(1983年)、高校3年生の18歳になったひなた。電器屋に鞍替えした「あかにし」をひなたが訪ねると、店内のラジオからはシブがき隊の「NAI・NAI 16」が流れていた。店番をしていた吉之丞から「冷やかしなら帰れ」と雑に扱われてしまうひなた。
大阪で生まれた女(BORO)
第71回に登場。昭和58年(1983年)。将来の道が見えずに悩み、気分転換のために条映太秦映画村を訪れたひなた。その帰路、ひなたは「大阪で生まれた女」の替え歌「♪遊び疲れた〜映画村の帰り〜これで青春も終わりかなとつぶやいて〜」をぼやーっと歌いながら帰宅。
想い出がいっぱい(H2O)
第73回に登場。昭和58年(1983年)、「ミス条映コンテスト」に応募することを決意したひなた。ラジオからH2Oの「想い出がいっぱい」が流れる中、大月家の食卓でミスコンへの出場を宣言するものの、るいに「アホらしい」と一蹴されてしまう。
待つわ(あみん)
第74回に登場。昭和58年(1983年)、「ミス条映コンテスト」でのひなたの熱演を見た伴虚無蔵が「大月」に来店。店のラジオからあみんの「待つわ」が流れる中、虚無蔵はおもむろに回転焼を一つ購入すると、ひなたに「明朝九時、条映太秦映画村の橋へ参れ」とだけ伝えて立ち去る。
セーラー服と機関銃(薬師丸ひろ子)
第75回に登場。昭和58年(1983年)、条映太秦映画村の休憩室でアルバイトを始めたひなた。映画村職員の榊原から自己紹介を受けた際、その背後のラジオから薬師丸ひろ子の「セーラー服と機関銃」が流れていた。
モニカ(吉川晃司)
第79回に登場。昭和58年(1983年)、条映太秦映画村の休憩室でアルバイトを開始し、少しずつ仕事にも慣れてきたひなた。昼休みのお弁当を美味しそうに食べるひなたの背後では、吉川晃司のヒット曲「モニカ」がラジオから流れていた。
もしも明日が…。(わらべ)
第85回に登場。昭和59年(1984年)、役作りのために一恵に茶道を習い始めた美咲すみれ。しかし厳しい指導に不満が溜まっているらしく、蕎麦処「うちいり」にひなたを呼び出すと、酔っ払いながら愚痴のオンパレード。店のラジオからはわらべの「もしも明日が…。」が流れていた。
君がいるだけで(米米CLUB)
第86回に登場。平成4年(1992年)、ひなたは27歳に。相変わらずひなたが働いている映画村の休憩室のラジオからは、米米CLUBのヒット曲「君がいるだけで」が流れていた。
ムーンライト伝説(DALI)
第87回に登場。平成4年(1992年)、榊原からの指示を受け、新企画「お化け屋敷」の企画書を完成させたひなた。休憩室で榊原に企画のプレゼンを行った際、背後のラジオからはテレビアニメ「美少女戦士セーラームーン」の主題歌「ムーンライト伝説」が流れていた。
▷「ムーンライト伝説」は、1992年3月21日にリリースされたテレビアニメ「美少女戦士セーラームーン」の主題歌。歌唱を担当した「DALI」は高橋美鈴、西本麻里、石沢晶、土屋さゆりの4人によるアイドルグループで、「ムーンライト伝説」のリリース直後に解散している。
愛は勝つ(KAN)
第88回に登場。平成4年(1992年)。仕事を終えて文四郎が待っているはずの休憩室に飛び込んできたひなた。しかしそこに文四郎の姿はなく、ラジオからはKANの「愛は勝つ」が寂しげに流れていた。
晴れたらいいね(DREAMS COME TRUE)
第91回に登場。平成4年(1992年)の秋から放送が開始されたNHK連続テレビ小説「ひらり」の主題歌として流れた。大月家のお茶の間でるいと錠一郎が「ひらり」を見ていたが、テレビがまたしても故障してしまう。
クリスマス・イブ(山下達郎)
第91回に登場。平成4年(1992年)の年の瀬、るいはテレビが壊れてしまったために「あかにし」を訪ね、新しいテレビの購入を検討。店のラジオからは山下達郎の「クリスマス・イブ」が流れていた。
▷山下達郎の「クリスマス・イブ」は、昭和63年(1988年)に15歳だった深津絵里が出演したJR東海の伝説的CM「シンデレラ・エクスプレス(ホームタウン・エクスプレス X’mas編)」のテーマ曲。同CMは深津絵里の出世作となった。
負けないで(ZARD)
第91回に登場。映画村の休憩室で、ひなたと榊原が企画会議をしている背後に流れていた曲。
クリスマスキャロルの頃には(稲垣潤一)
第94回に登場。大月家に泊めてもらった算太が、「一宿一飯の恩義」として手伝った商店街のクリスマス福引き。電器屋「あかにし」のステレオからは、稲垣潤一のヒット曲「クリスマスキャロルの頃には」が流れていた。
だんご3兄弟
第100回に登場。1999年、ひなたが恐怖の大王の降臨に恐れる中で流行っていた「だんご3兄弟」。
夢一夜(南こうせつ)
第105回に登場。2001年、回転焼大月の店頭でるいが回転焼を焼きながら歌っていた曲。横で夕涼みをしていた酒屋のおっちゃん・森岡が「奥さんええ声やなー、歌手になれるんたちゃうか」と絶賛。
PIECES OF A DREAM(ケミストリー)
第106回に登場。2001年、回転焼大月の店頭で流れていた曲。「ハンパな夢のひとカケラが〜」という歌詞が、錠一郎にトランペットを吹いて欲しい未だに願うるいの心情と重なった。