NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第20週では、ついに算太がるいの前に現れ、42年ぶりの再会を果たすことになりそうです。
クリスマスイブにやってくる算太 42年ぶりの再会
NHK番組表が公表している第20週・第94回(初回放送:2022年3月15日)の内容予告文で、るいと算太の再会が示唆されています。物語の時代設定は平成5年(1993年)です。
クリスマスイヴの日、るい(深津絵里)の前に謎の振付師・サンタ(濱田岳)が現れます。そこへ帰宅したひなた(川栄李奈)は、10年ぶりの再会の余韻に浸るのもつかの間、サンタが自分の親戚だと知り驚きます。興味津々で自分の家族やルーツについて質問を重ねるひなたと桃太郎(青木柚)。そして、るいもまた、サンタにあの日のことを尋ねるのですが…
NHK番組表・2022年3月15日分より引用
算太が姪っ子であるるいと疎遠になった経緯などをざっとまとめておきます。
るいは4歳の時に、伯父である算太と初めて会っています。
昭和17年(1942年)に出征して以来、6年の間行方不明になっていた算太でしたが、昭和23年(1948年)のクリスマスの夜に突然安子がいる雉真家に生還。以来、雉真家で居候を始めた算太はるいと同じ屋根の下に暮らし、るいのことを可愛がっていました。
算太が安子とるいの前から姿を消したのは、それから3年が経った昭和26年(1951年)のことでした。勇と雪衣の関係にショックを受けた算太が「たちばな」の再開業資金を持ち逃げしてしまうと、算太を探しに大阪へと向かった安子はそこでロバート・ローズウッドと再会。算太の失踪が間接的に安子とるいの母子決別に繋がっています。これが42年前のことですね。
この時、るいはまだ7歳。実の母に「I hate you.」と言い放つまでに憎しみを覚えたあの日のことを、49歳になったるいが算太に聞きただすことになりそうです。※算太は計算上、73歳になっています。
▷第84回では、謎の振付師「サンタ黒須」を名乗る算太が、モモケン絶賛の回転焼を求めて「大月」に来店。店頭で錠一郎が呼ぶ「るい」という名前を聞いた算太は、慌てて姿を消しています。この直前、算太は「ひなたちゃん見ていると妹を思い出すんじゃ」と語っています。
家族のルーツを知るひなたと桃太郎
血縁者である算太(大伯父)の登場は、ひなたと桃太郎にとっても大きな出来事となりそうです。
るいは母と絶縁したままであり、父とは一度も会うことなく死別。恐らく大阪に出てからは雉真家とも疎遠になっていることでしょう。一方の錠一郎は戦災孤児であり、両親はすでに居ません。
ひなたも桃太郎も、自身のルーツとなる祖父母やご先祖様のことを一切知らずに育っており、算太の口から聞かされる「ファミリーヒストリー」は大きな刺激となることでしょう。
また、母・安子を誤解したまま生き別れてしまったるいにとっても、算太の語る言葉が長い空白の月日を埋めるものとなるかも知れません。
「カムカムエヴリバディ」の最終回は2022年4月8日。残りの放送も一ヶ月を切り、いよいよ物語は核心へと突き進んでいきそうです。