朝ドラ「カムカムエヴリバディ」タイトルの意味、「カムカム英語」のモデルは?

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NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」のタイトルに込められた意味などをまとめます。

また、劇中に登場するラジオ英語講座「カムカム英語」のモデルについてもまとめます。

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目次

ヒロイン3代 100年に渡る家族物語

「カムカムエヴリバディ」は、朝ドラ初となる「3世代のヒロイン」が繰り広げる物語です。

大正生まれの初代ヒロイン・安子(上白石萌音)、その娘で2代目ヒロイン・るい(深津絵里)、そして、るいの娘の3代目ヒロイン・ひなた(川栄李奈)。安子が育つ昭和初期の岡山にはじまり、激動の戦中戦後、高度経済成長期、そして平成、令和へと駆け抜ける親子三世代、100年に渡る長きファミリーストーリーとなっています。

時代を超えた3人のヒロインを結びつけるのは、ラジオ英語講座。恋に仕事に結婚に、激動の時代を悩みながら生き抜く3人の近くにはいつもラジオ英語講座があり、人生の行く先を灯してくれます。
カムカムエヴリバディ「実用英語会話」「基礎英語講座」モデルは戦前に実在したラジオ英語講座
朝ドラ「カムカムエヴリバディ」の時代設定、時代背景まとめ

実在した「カムカム英語」「カムカムエヴリバディ」

朝ドラ「カムカムエヴリバディ」は、基本的には脚本家・藤本有紀氏(「ちりとてちん」など)が書き下ろすオリジナルストーリーであり、ヒロインたちも架空の人物ということになります。

ただし、劇中に登場するラジオ英語講座「実用英語会話」や「英語会話(カムカム英語)」などは実在した番組であり、これらをもとにストーリーが創作されています。

「カムカム英語」は、終戦直後の昭和21年(1946年)にNHKラジオで放送が開始されたラジオ英語講座「英語会話」(1946〜1951年)の通称、愛称です。

「カムカム英語」こと「英語会話」は、岡山県上房郡津川村(現・高梁市)出身の英語講師・平川唯一(ひらかわ・ただいち)氏がMCを務めていた人気番組。

番組冒頭には童謡「証城寺の狸囃子」(しょうじょうじのたぬきばやし=作詞:野口雨情、作曲:中山晋平)のメロディにのせて「♪カム、カム、エヴリバディ〜♪」と歌われる替え歌のオープニング曲が流れ、平川唯一氏の明るく朗らかなトークと相まり、敗戦後の日本を明るく照らし続けました。この「カムカムエヴリバディ」の歌詞がそのまま、ドラマのタイトルになっています。

平川氏はリスナーから「カムカム先生」「カムカムおじさん」と呼ばれ、50万通ともいわれるファンレターが届くなど、当時のメディア界を代表する人物の一人でした。※ドラマではさだまさしが平川唯一役で登場。

「最高に明るくて面白い朝ドラ」を目指す

NHKの制作陣によれば、朝ドラ「カムカムエヴリバディ」は「最高に明るくて面白い朝ドラ」を目指しているとのこと。

コロナ禍をはじめ暗い話題が多い昨今ですが、「朝ドラが面白ければ、世の中は変わる」という信念を持ってドラマ作りを進めているそうです。

敗戦後に「♪カム、カム、エヴリバディ〜♪」の陽気な歌声が国民を明るく照らしたように、「カムカムエヴリバディ」が令和を生きる我々の未来を切り開くパワーワードになってほしい、そんな願いを込めてドラマタイトルに採用されたようです。

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