「舞いあがれ!」2月15日 秋月史子より舞の方が貴司の短歌を理解している? 舞「短歌にしたら一瞬が永遠になるんやな」

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NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」2月15日(水)放送の第94回より。我こそは梅津先生の世界観を理解している!孤独を先生と共有できている!と周囲にアピールし続けている秋月史子。

この日の放送では、貴司のことを孤独だと決めつけて語る秋月史子に対し、実は舞の方が貴司の歌の本質を深く理解しているのでは?と思わせる発言がありましたのでまとめておきます。

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目次

孤独こそが創作の源だと語る秋月史子

自分こそが貴司の真の理解者だと信じ、貴司にグイグイと近づいている秋月史子(八木莉可子)

この日の放送では、デラシネの店番をしていた秋月史子が、来店した舞に対し「先生の創作のプレッシャーになるからいちいち進捗状況を聞きに来るな」といった趣旨の苦言(口撃?)を呈しています。

少しひるみながらも「秋月さんはどうやって短歌の勉強しはったんですか?」と質問する舞に対し、秋月史子はいい短歌を作るためには孤独こそが必要だと断言。「先生と私は同じくらい深い孤独を抱えているんやと思います」として、貴司と自分が孤独という同じ世界感を共有していることを舞にアピールしています。

「梅津先生の短歌は私のお守りなんです」。そう言って秋月史子が舞に見せたメモ書きには、秋月史子が大切にしているという貴司の短歌と、その短歌を読んで秋月史子が感じたことが記されていました。

【貴司の短歌】
僕ひとり
残ったバスに
「ここ?」「ここ?」と
行先表示
切り替わってく

【秋月史子の感想メモ】
孤独に寄りそう優しさ、人生の別れ道、遅れ、優柔不断 次に向かう希望

秋月史子は、貴司の短歌の中に自分が抱えていた孤独や焦りを見い出し、それこそが貴司の短歌の本質だと考えているようです。

秋月史子からすれば、貴司の「孤独」を緩和してしまうかもしれない舞の存在は創作の邪魔であり、貴司から遠ざけたい相手なのかも知れませんね(単純に恋のライバルとして舞を攻撃しているだけかも知れませんが…)。

※デラシネの常連(貴司の小さな友人)である小学生・広田大樹(中須翔真)と根岸陽菜(徳網まゆ)。二人は貴司が不在で秋月史子が店番をしていることが不満だったようで、「貴司くんおらんし、おもしろない」と舞に告げて店を去っています。やはり純粋な子供の目から見ると、貴司と秋月史子は別人種に見えるのでしょうか。

舞「短歌にしたら一瞬が永遠になるんやな」親友3人で見た五島の風景

秋月史子の存在にモヤモヤしていたのか、夜に自室で久留美と電話をしていた舞。久留美は「ほんまにええの?舞の気持ち伝えんで」と舞の気持ちを問うと、「舞、今日星キレイやで」と伝えています。

久留美の言葉を聞いて窓を開けた舞は、ちょうど向かいの部屋の窓から星を見ていた貴司とバッタリ対面。久留美のナイスアシストにより、舞と貴司の七夕の夜の窓越しの会話がスタートしています。

新しい短歌が書けずに苦んでいる貴司の様子を見た舞は、かつて貴司が逃亡先の五島で初めて作った短歌をそらんじます。

星たちの
光あつめて
見えてきた
この道をいく
明日の僕は

舞「この歌思い出すたんびに、あのときの景色が目の前に広がんねん。朝の砂浜でそばに貴司くんと久留美がおって。あの朝の気持ち、貴司くんの歌でなんべんでも思い出せんねん…」

舞「短歌にしたら一瞬が永遠になるんやな…。わたし、貴司くんの短歌、好きやで」

どうやら秋月史子と舞は、貴司の短歌をまったく違う切り口で読み取っているようです。

孤独や迷い、自己の内面との対話こそが貴司の短歌だと信じる秋月史子に対し、舞は大切な人と一緒に過ごした時間や葛藤の末に共に見た鮮やかな景色などが貴司の短歌から見えると感じているようです。

「短歌にしたら一瞬が永遠になるんやな…」という舞の視点は、自己との対話ばかりで他者が介在していない秋月史子の世界観からは出てこないものかもしれません。

奇しくも、この日の七夕の星空は久留美、舞、貴司がその美しさを共有しています。ただの心象風景ではなく誰かと気持ちを共有しながら見た風景にこそ、美しい短歌が生まれる可能性が潜んでいるのでは…。

信頼する舞や久留美と触れ合う中で、貴司はリュー北條が要求する「誰もが親しめる相聞歌」を生み出せるのでしょうか。

※「短歌にしたら一瞬が永遠になるんやな…。わたし、貴司くんの短歌、好きやで」という舞の言葉に、抑えきれない喜びの表情を見せた貴司。しかし、続く「秋月さんも言うてはった。貴司くんの短歌はお守りなんやって」という舞の言葉を聞いた瞬間、貴司の顔からみるみる感情は消え、光を失ったような目になっています。この赤楚衛二の繊細な演技に対し、視聴者から称賛の声が集まっています。

※2月16日(木)の第95回では、貴司が舞に送った歌「君が行く 新たな道を 照らすよう 千億の星に 頼んでおいた」が狭野茅上娘子の情熱的な恋の和歌「君が行く 道の長手を 繰り畳ね 焼き滅ぼさむ 天の火もがも」の「本歌取り」であることが秋月史子によって解説されています。秋月によれば、貴司の歌に出てくる「君」は貴司の恋のお相手であるはずとのこと。

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