「舞いあがれ!」株を上げた、高い評価を得た俳優、女優まとめ

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NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」もいよいよ終盤戦に突入。視聴者の皆さんも各キャラクターへの思い入れが強まっていることかと思います。

この記事では、あくまで独断と偏見によるものですが、朝ドラ「舞い上がれ」で株をあげた、大きな注目を集めたと思える俳優、出演者をまとめてみたいと思います。

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目次

山下美月(幼なじみ・望月久留美役)

アイドルグループ・乃木坂46のエース格ながら俳優としてのキャリアはまだまだ浅い山下美月。「舞いあがれ!」は彼女の出世作として後に語られる可能性があります。

朝ドラにおいてヒロインの親友役といえば、売れっ子俳優への登竜門ともいえるポジションとして知られます。山下美月が演じる舞の親友・望月久留美役は劇中でも屈指の人気キャラクターとなっており、苦労を重ねている久留美に共感し応援している視聴者も多いようです。

両親の離婚、貧乏生活、エリート医師との破局など、辛いことばかりが続く久留美役を山下美月が繊細かつ明るく演じており、演技力への評価は急上昇中。AKB48の「おバカキャラ」から朝ドラ「カムカムエヴリバディ」のヒロイン役を射止めた川栄李奈のように、山下美月が「脱アイドル女優」の道へ進む可能性もありそうです。

高畑淳子(祖母・才津祥子役)

物語前半の「五島編」が特に絶賛されている「舞いあがれ!」。その立役者は間違いなく祖母・才津祥子(ばんば)役を演じた高畑淳子でしょう。

朝ドラ「なつぞら」の雪月の大女将・小畑とよ役をはじめ、すでに大女優といっていい実績を持つ高畑淳子。「舞いあがれ!」で演じた祥子ばんばは、五島に行けば本当にこういうお婆ちゃんがいるかも?と思わせるリアリティがありました。

画面に登場するだけで安心感を与えてくれる、この人がいれば舞もめぐみも大丈夫。そんなどっしりとした存在感を感じさせてくれます。

赤楚衛二(幼なじみ・梅津貴司役)

舞の恋の本命になりそうな幼なじみ・梅津貴司役を演じている赤楚衛二も、大きく名を上げた出演者の一人でしょう。自分の詩の世界に没頭し、なかなか社会との折り合いを付けられない繊細な青年役を赤楚衛二が好演しています。

特に視聴者から好感を得たのが、俗物かと思われた編集者・リュー北條とのやり取りでしょうか。これまで頑なに自分の世界の中だけで思考が完結していた貴司ですが、リュー北條の鋭い指摘を受け止め、現実と向き合おうと葛藤を見せています。

「内向的な青年」を柔らかく演じきれる若手俳優は希少ですので、今後、赤楚衛二の活躍の場がますます広がっていくかも知れません。

永作博美(母・岩倉めぐみ役)

映画「人のセックスを笑うな」「八日目の蝉」などで、すでに名女優としての評価を獲得している永作博美。

今作で演じている母・めぐみ役は、心配性で時に娘に過干渉をしてしまうような生真面目な母親。顔は笑って心で泣いて…夫亡き後の新社長として母として、気丈に振る舞わなければならない女性の複雑な感情を、永作博美が見事に演じています。

めぐみは祥子と舞に挟まれた才津家・女系3代の中核であり、「カムカムエヴリバディ」における2代ヒロイン・大月るい(深津絵里)のような重要な役割を果たしています。主役の舞よりも存在感がある、なんて声も…?

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吉谷彩子(サークルの先輩・由良冬子役)

もっぱら「ビズリーチ(CM)の人」とばかり認識されてきた俳優・吉谷彩子。TBS系日曜劇場「陸王」や「グランメゾン東京」にも出演し実績も十分ある俳優さんなのですが、どうしても「ビズリーチ」の印象が強すぎましたよね。

「舞いあがれ!」で演じた舞の先輩・由良冬子は、男だらけの人力飛行機サークル「なにわバードマン」において堂々とパイロット役を務める女性。女であること、低身長であることで受ける不利益に不満ばかりを並べず、やるべきことを颯爽とやり切る姿に共感を覚えた視聴者も多かったようです。

こざっぱりとして嫌味のない雰囲気は吉谷彩子の持ち味。「舞いあがれ!」への出演をキッカケに、バイプレイヤーとして存在感を増していきそうです。

醍醐虎汰朗(パイロット仲間・吉田大誠役)

個人的に航空学校の仲間たちで一番印象に残ったのは、とにかく人がいい「吉田学生」こと吉田大誠役を演じた醍醐虎汰朗でしょうか。

自己主張が強く問題を抱えた学生も多い中、チームの潤滑油として常に優しさを見せ続けた吉田学生は、視聴者からの人気も高いキャラクターでした。演じた醍醐虎汰朗はテレビドラマへの出演もまだまだ少ない俳優さんですが、今後、テレビや映画で見る機会が増えていくかも知れません。

他に航空学校の仲間を演じた目黒蓮(柏木弘明役)、佐野弘樹(水島祐樹役)、山崎紘菜(矢野倫子役)、濱正悟(中澤真一役)らも良い演技を見せており、それぞれ今後の活躍が期待されます。

横山裕(兄・岩倉悠人役)

「ちむどんどん」のニーニー(=比嘉賢秀)の再来か、と視聴者から警戒されていた舞の兄・岩倉悠人。物語前半では銭ゲバとも思える言動を繰り返していましたが、物語の進展とともに不器用な優しさが隠しきれなくなっています。ぶっきらぼうな態度の中に見え隠れする悠人の優しさを、横山裕がうまく演じているように感じます。

演じている関ジャニ∞所属の横山裕は、すでにドラマ「絶対零度」シリーズなどで俳優としての実績は十分。朝ドラ初主演となった「舞いあがれ!」でもしっかりと実力を見せています。今後、悠人と久留美とのロマンスも期待されますので、クールな悠人がどのようにデレるのか楽しみですね。

くわばたりえ、山口智充(貴司の両親・雪乃、勝役)

「クワバタオハラがおったらそこは大阪や!」という芸人・永野の持ちネタが示すように、近年は大阪の空気感を体現するような存在感を見せている くわばたりえ。今作でも梅津雪乃が登場するだけで画面が大阪になってしまうという稀有な存在感を見せています。心配のあまり時に息子をひっぱたいてしまう母親役はハマり役であり、今後こうした「大阪のおかん」的な役柄でのドラマ出演も増えていきそうです。

夫役を演じている山口智充もさすがの演技力を見せています。近鉄バファローズを愛し一人息子を愛する東大阪のお好み焼き屋のおとん役を、くわばたりえとの相乗効果により見事に演じています。

葵揚(職人・結城章役)

舞が幼少期から「あきらにいちゃん」と慕う、IWAKURAの古参若手職人・結城章。頼りになる優しい兄貴分であり、IWAKURAの成長を支えてきた工場の中心人物でもあります。

大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」や映画「HiGH&LOW〜THE STORY OF S.W.O.R.D.〜シリーズ」「ブラック校則」などに出演してきた葵揚は、俳優デビューからわずか3年での朝ドラ初出演となります。モデル出身だけあってスタイルも抜群で、朝ドラレギュラー出演で好感度も急上昇中。今後、地上波ドラマで見る機会が増えていきそうです。

川島潤哉(編集者・リュー北條役)

拝金主義の俗物編集者かと思わせて、実は深い洞察力と知見、プロデュース力をあわせ持つ凄腕の編集者・リュー北條。自分の殻を破れずにいる貴司を時に荒っぽい言葉でけしかけるリュー北條の姿が、一部視聴者から称賛を浴びています。

演じている川島潤哉は「エール」の小山田耕三付き人・猿橋重三役、「おちょやん」のエキセントリックな映画監督・ジョージ本田役など、朝ドラでもおなじみの俳優さん。「舞いあがれ」のリュー北條役は、「おちょやん」で強烈に演じたジョージ本田役以上に印象的な役柄になっています。今後もひとクセある役柄で朝ドラ出演がありそうです。

長濱ねる(五島のお姉さん・山中さくら役)

少女時代の舞にとって一番身近な「大人のお姉さん」だった山中さくら。一方的に舞に恋バナを聞かせては「舞ちゃんの聞き上手〜♡」と褒めるなど、島出身らしいおおらかな女性役を好演しています。

長崎県長崎市出身で幼少期の数年を五島列島・中通島で過ごしたという長濱ねる。そうした経緯もあっての今回の朝ドラ抜擢かと思われますが、その期待に見事にこたえています。現在テレビ朝日系ドラマ「警視庁アウトサイダー」にもレギュラー出演し、コメディエンヌとしての才能を見せ始めています。

八木莉可子(貴司の大ファン・秋月史子役)

貴司の短歌の大ファンであることを自負し、貴司に急接近していった秋月史子。貴司に対する好意をまっすぐに表明し、舞の気持ちをかき乱していきました。

我こそは貴司の理解者だと周囲に喧伝するものの、その気持ちはどこか空回りしたまま。結局、舞が貴司への気持ちを再発見するための「噛ませ犬」のような存在になった秋月史子ですが、八木莉可子のさっぱりとした演技が視聴者から好評だったようです。

※八木莉可子は2023年4月から始まるNHK夜ドラ「おとなりに銀河」にヒロイン役で出演することが決定。今後、大きく飛躍していくかも知れません。

子役たち(浅田芭路、大野さき、齋藤絢永、野原壱太ほか)

第2週までを盛り上げた子役たちも、視聴者に大きな印象を残しています。

舞役を演じた浅田芭路は表情や感情がくるくる変わる天才子役ぶりを見せてくれましたし、少し陰を持つ大人びた少女だった久留美役を演じた大野さきも視聴者から好評。

幼少期からのんびりと我が道を行く貴司役を演じた齋藤絢永、天真爛漫そのものの島の小学生・一太役を演じた野原壱太の演技も素晴らしく、彼ら子役が高畑淳子とともに物語前半を盛り上げた立役者と言えます。

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