「らんまん」新橋の人気芸者・菊千代 演じる宝塚出身俳優・華優希は朝ドラ初出演

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NHK連続テレビ小説「らんまん」第21週より。この週の放送では寿恵子の叔母・みえが営む新橋の料亭「巳佐登(みさと)」が舞台の一つとなり、人気芸者だという菊千代も登場。明治時代の財界人の交遊の様子が描かれます。

人気芸者・菊千代役は元宝塚歌劇団花組トップ娘だった俳優・華優希(はな・ゆうき)が演じますので、簡単なプロフィールなどもまとめておきます。

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目次

岩崎弥之助のお気に入り?新橋の人気芸者・菊千代

▼人気芸者・菊千代役を演じる元宝塚歌劇団花組トップ娘・華優希。

ある日寿恵子(浜辺美波)はお金の相談をするために、久しぶりに叔母のみえ(宮澤エマ)の料亭「巳佐登(みさと)」を訪ねます。

実業家の高藤(伊礼彼方)との結婚騒動の件で寿恵子に憤慨していたみえですが、やはり姪っ子が可愛いのでしょう。みえはお金を貸す代わりに、寿恵子を料亭の仲居として働かせることにします。

新橋にある料亭「巳佐登」は、政財界の大物が集う人気店です。店には高知出身の大物実業家・岩崎弥之助(皆川猿時)らも足繁く通い、弥之助がお気に入りだという人気芸者・菊千代(華優希)も座敷に呼ばれるなど、寿恵子は夜の社交界の華やかな雰囲気を体験することになります。

常連客の岩崎弥之助はお気に入りの菊千代にちなみ、みんなで菊を持ち寄って競う「菊くらべ」の開催を提案。みえや菊千代らが思い思いに華やかな菊を持ち寄る中、寿恵子は万太郎(神木隆之介)に見つけてもらった白くて小さなノジギクを持参して…。

【補足】江戸時代から柳橋とともに二大花街として栄えた新橋。その土地柄により、明治時代の新橋の料亭や待合には政府高官や財界人が集い、大きな発展を見せています。財界茶人が茶器や書画などを披露する茶会などもしばしば開催され、客をもてなす新橋芸者にも自然と高度な教養が身についたともされます。

当時の新橋には多くの人気芸者がおり、妾から正妻になった原敬の妻・原浅や、板垣退助に見受けされ結婚した小春、陸奥宗光と結婚した小鈴(陸奥亮子。その美貌ぶりは現代のネットでも話題に)など、政財界の大物に見初められた新橋芸者も多かったようです。

「らんまん」の菊千代も、こうした人気芸者をイメージして創作されたキャラクターなのでしょう。

元宝塚歌劇団花組トップ娘 華優希

人気芸者・菊千代を演じるのは、京都市出身の29歳の俳優・華優希(はな・ゆうき)です。

2014年、宝塚歌劇団に100期生として入団すると花組に配属され、「邪馬台国の風」で新人公演初ヒロイン、「はいからさんが通る」で東上公演初ヒロインを経験。色白、薄顔のスッとした可憐な雰囲気が早くから注目されています。

2018年には「ポーの一族」で花組のトップスター・明日海りおが演じる主人公の妹・メリーベル役に抜擢。2019年に花組トップ娘役に就任し、「恋スルARENA」「A Fairy Tale/シャルム!」「はいからさんが通る」などのトップお披露目公演を次々に成功に導いています。

2021年の「アウグストゥス/Cool Beast!!」東京公演千秋楽をもって宝塚歌劇団を退団すると、2022年から俳優としての活動をスタートさせています。

宝塚歌劇団の退団後は、舞台「マドモアゼル モーツァルト」(2021年・コンスタンツェ役)、「キングダム」(2023年・河了貂役)、「千と千尋の神隠し」(2023年・リン/千尋の母役)に出演。

また、テレビドラマ「ドクターホワイト」(2022年・東堂絵馬役)、「パンドラの果実〜科学犯罪捜査ファイル〜」(2022年・安田弥生役)にも単発出演をしています。

同じ花組でトップスターだった明日海りおは、朝ドラ「おちょやん」にレギュラー出演した後に「コントが始まる」「DCU〜手錠を持ったダイバー〜」などに出演し、人気俳優の道を歩んでいます。華優希もまた、朝ドラ出演をきっかけにテレビ俳優としても注目を集めていきそうです。

▼「らんまん」には同じく宝塚・娘役出身の実咲凜音も渋谷の芸者役で登場。こちらも楽しみです。

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