「カムカムエヴリバディ」は展開が早すぎ?100年の物語を半年で放送 「おかえりモネ」の10倍速

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NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」の物語序盤のストーリー展開が早すぎるのでは?という話題についてまとめます。

丁寧(?)な描写が続いた「おかえりモネ」とは対照的な、スピード感ある作品となりそうです。

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目次

100年のファミリーストーリー

「カムカムエヴリバディ」は、初代ヒロイン・安子(上白石萌音)が生まれた大正時代末期から始まり、2代目ヒロインである娘のるい(深津絵里)の青年期(昭和30年代〜)、3代目ヒロインとなる孫のひなた(川栄李奈)の半生(昭和40年代〜令和まで?)までの約100年を描く、リレー方式の物語です。

NHKドラマ・ガイド本「カムカムエヴリバディ Part1」の各出演者のインタビューを読むと、口々に「展開が早い」「初めて出会うスピード感(濱田岳)」といった趣旨のコメントが出されており、朝ドラとしては前代未聞のスピード感をもって物語が進んでいきそうです。

前作の「おかえりモネ」が、半年間の放送で約10年程度(2011年〜2020年)の時代しか描かれなかったのとは対照的ですね。

【追記】最終週ではコロナ禍に見舞われマスク姿で生きる令和のヒロイン・ひなたの姿が描かれています。最終回では未来である2025年まで到達しています。

第3週までに安子が結婚 第4週で稔が戦死

すでに公表されている「カムカムエヴリバディ」第3週までのあらすじを参考にすると、各週の時間経過は以下の通り。事前のウワサどおり、かなり早いスピードで話が進んでいきそうです。

第1週=大正末期の生誕から幼少期、思春期の初恋まで

大正14年、日本でラジオ放送が開始された日に生まれた安子。第3回放送では安子は14歳となり、早くもヒロインの上白石萌音が本格的に登場します。

安子はある青年御曹司に恋をし、彼の影響でラジオ英語講座での勉強を開始。親友・きぬの取り計らいによりデートをしますが…。

第2週=昭和前期・戦争の足音

憧れの青年と文通を開始する安子ですが、翌昭和15年には次第に戦争の影がひたひたと迫ってきます。

16歳になった安子のもとにお見合い話が持ち上がったり、夏の甲子園が中止になったり、身近な人に召集令状が届いたりと、ストーリーは急展開で進んでいきます。

第3週=戦争の時代へ 結婚と別れ

第3週では昭和17年〜18年頃、戦争が生活を急激に変えていく様子が描かれます。戦争に絡み、安子の恋のお相手に急ぎの縁談話が持ち上がるなど、不穏な時代の目まぐるしい出来事が続きます。

この週の放送で、安子と稔が結婚するとそのまま稔は出征。続く第4週で、早くも稔が戦死してしまいます。

▼その後もストーリーはスピーディーに展開。第8週では昭和37年に時代が飛び、るいが大阪へと旅立ちます。
「カムカムエヴリバディ」年表、ヒロイン(安子、るい、ひなた)の年齢、生年月日まとめ

終戦と復興 高度成長期、平成へ 「モネ」の10倍のスピード?

岡山大空襲で焼け野原となった岡山の街。終戦後には家族と夫を失った安子が、娘のるいを背負いながら立ち上がっていく姿が描かれます。

その後も娘のるいが大阪で新生活を始める昭和30年代、孫のひなたが京都で育っていく昭和40年代、そしてバブル期、平成、令和と、スピード感とともにストーリーは進んでいきます。

単純計算で「おかえりモネ」の10倍の早さ(10年vs100年)で時代が進んでいくわけで、見る側もそれなりに適応能力が必要とされるかも知れません。

一方で、娘のるい役は時系列にあわせて10人の子役、女優を起用するなど細部へのこだわりも強いようで、視聴者を飽きさせない、混乱させない工夫が随所に散りばめられそうです。

【最終回後の追記】最終週で令和までを描ききった「カムカムエヴリバディ」。視聴者の反応を見る限り、ストーリー展開の早さを気にする人は少なく、三世代にまたがった数奇な「ミステリー」を堪能したという人が多かったようです。100年という時間軸を上手く味方につけて、時間の経過により移りゆく世相や人々の生活、変化する家族の関係性が鮮やかに、対比的に描かれた良作となりました。

▼丁寧な心理描写に称賛の声が挙がる一方で、「暗すぎる」「話が退屈」といった声も聞かれた「おかえりモネ」。「カムカムエヴリバディ」は「おかえりモネ」とは対照的な作品になりそう。

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※本ページの情報は2024年11月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

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