NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第69回放送より。
この日の放送では、昭和の懐かしいカルチャーが続々登場しましたので、まとめておきます。
時代は昭和51年 懐かしいテレビ番組、アイドル、漫画が続々
第69回時点における時代設定は昭和51年(1976年)。ひなたは小学5年生の11歳になっています。
ラジオ英語学習を開始したひなたでしたが、テレビ番組にアイドルソング、大好きな漫画雑誌など周囲には誘惑だらけ。すぐに英語の勉強をやめてしまいます。以下、この日の放送で続々登場した懐かしい「昭和カルチャー」をまとめておきます。
①山口百恵の「禁じられた遊び」
小学校の教室ではひなた、一恵、小夜子の仲良し女子三人組が、今夜放送される「8時だョ!全員集合」に国民的アイドル・山口百恵が出演するという話題でもちきり。
「こわくない〜」の歌詞でおなじみの百恵ちゃんのヒット曲「禁じられた遊び」を三人が熱唱すると、ガキ大将・吉之丞は「一恵」の名前が「百恵」の百分の一であることをからかいます。
②土曜の夜はドリフターズ「8時だョ!全員集合」「ドリフのビバノン音頭」
その夜、ひなたは楽しみにしていたドリフターズの人気テレビ番組「8時だョ!全員集合」をかじりつくように鑑賞。
「ババンババンバンバン」でおなじみのエンディング曲「ドリフのビバノン音頭」が流れると、ひなたも錠一郎もノリノリに。カトちゃんの「風邪ひくなよ!」「親孝行しろよ!」「ちょっとだけよ♡」という掛け声とともに、楽しい土曜日の夜が過ぎていきます。
※昭和44年(1969年)から放送が開始された「8時だョ!全員集合」。今や伝説となっている番組最高視聴率50.5%は、1973年4月7日放送分。荒井注が脱退した後に志村けんが正式にドリフターズのメンバーとなったのが昭和49年(1974年)ですから、ひなたが見ていたのは志村けん初期(加入2年後)のドリフですね。
③土管の上で漫画「ガラスの仮面」を読む
ひなたが毎月楽しみにしているのが、一恵が購読している月刊少女漫画雑誌「花とおとめ」に連載中の人気漫画「ガラスの仮面」です。
ひなたは主人公・北島マヤとライバル・姫川亜弓のことが気になりすぎて、土管の上で「花とおとめ」を読む一恵から無理やり本を奪い取って読もうとします。
※「ガラスの仮面」は美内すずえによる漫画作品で、隔週誌「花とゆめ」(白泉社)で1976年の第1号から連載開始(1997年まで連載)。2008年からは「別冊花とゆめ」で連載が行われ(同誌が休刊となる2018年まで連載)、今もなお未完のままという超大作となっています。
④男子のザリガニ取り
こちらはサブカルチャー関連ではありませんが、近所の男子たちが賀茂川にザリガニ取りに行くことを知ったひなたは、すかさず男子たちに同行。ずぶ濡れになって帰宅しています。
ご近所の小川、ドブ川でザリガニ取り(筆者は棒きれにスルメを垂らした「ザリガニ釣り」がメインでした)をするというのも、懐かしい昭和あるあるですよね。
⑤日曜の夕方は「サザエさん」、エンディングテーマ「サザエさん一家」
ザリガニ釣りを楽しんだ日曜の夕方は、家族で食卓を囲んで国民的アニメ「サザエさん」。
ひなたが歌っていた「サザエさんは愉快だなー」でおなじみのエンディングテーマ「サザエさん一家」は、令和現在も愛される不朽の名曲。
※漫画家・長谷川町子により1946年に連載が開始された漫画「サザエさん」。映画化、ラジオドラマ化、テレビドラマ化などがされた後の昭和44年(1969年)10月に、フジテレビ系でアニメ放送がスタートしています。
⑥世界名作劇場「母をたずねて三千里」、主題歌「かあさんおはよう」
「サザエさん」の放送が終わると、フジテレビ系では世界名作劇場「母をたずねて三千里」が続けて放送されます。「マルコ、果たして船に乗れるやろかな」と盛り上がる錠一郎とひなたですが、るいは「テレビばっかり見て」と呆れ顔。
風呂からあがったひなたは、「母をたずねて三千里」のエンディング主題歌「かあさんおはよう」(大杉久美子)を熱唱。台所にいるるいも一緒に歌います。「朝ぼくを〜おこしたおひさまが〜」という曲ですね。
※「母をたずねて三千里」は、1976年に一年間に渡り放送されたフジテレビ系アニメ。世界名作劇場の第2作です。イタリアの作家、エドモンド・デ・アミーチスの「クオーレ」の中の挿話短編「アペンニーノ山脈からアンデス山脈まで」が原作で、高畑勲がアニメ監督を務めたことでも知られます。朝ドラ「なつぞら」に登場したアニメ番組「ミルコスまんが広場」は、「世界名作劇場(カルピスこども名作劇場)」がモデルですね。
⑦「ノストラダムスの大予言」
夜に英語学習をしようと思っていたひなたですが、テレビでは「ノストラダムスの大予言」という番組が始まってしまいます。
今から23年後の「1999年の7の月」に空から恐怖の大王が降ってくるというセンセーショナルな内容を聞いたひなたは、自分が34歳になった時に地球が「滅亡」してしまうことに愕然としてしまいます。
※番組の司会進行役は芸人のもう中学生が演じていました。
※昭和48年(1973年)にルポライター・五島勉によって発表された著書「ノストラダムスの大予言」。以来、昭和後期には繰り返しメディアでオカルトネタとして取り上げられ、本当に「1999年の7の月」に地球が滅亡すると思っていた人もチラホラいましたよね(笑)。
⑧NHK連続テレビ小説「雲のじゅうたん」
前夜に「ノストラダムスの大予言」を見て寝付きが悪かったのか、ひなたはNHK連続テレビ小説「雲のじゅうたん」が放送される時間帯に慌てて登校の支度をしています。
「学校なんか行ってもどうせ地球は滅亡する」などと朝からしょうもない発言をするひなたにるいは激怒。ひなたは「恐怖の大王」るいから逃げるように学校へと向かっています。
※NHK連続テレビ小説「雲のじゅうたん」は昭和51年4月から放送された朝ドラ第17作目の作品。浅茅陽子演じるヒロイン・真琴が飛行家を目指す、大正・昭和時代の物語です。
⑨キャンディーズ「春一番」
ラジオ英語学習をすっかり放棄してしまったひなたですが、楽しい日々にご機嫌そのもの。
キャンディーズの流行歌「春一番」を熱唱しながら商店街を走り回り、店頭で日向ぼっこをしている「あかにし」の女将・清子と「もうすぐ春ですね〜」と合唱。吉右衛門から「もう初夏やけどな」とツッコまれてしまいます。
※人気アイドルトリオ「キャンディーズ」の9枚目のシングル「春一番」。1976年3月1日に発売。キャンディーズの代表曲のひとつですね。
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※本ページの情報は2024年11月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。