NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」に登場している商店街の荒物屋「あかにし」の赤螺一家。
岡山空襲で甚大な被害を受ける赤螺家ですが、物語後半の「ひなた編(京都編)」では再びヒロイン一家とご近所になるという偶然に恵まれます。
空襲で吉兵衛が亡くなる 息子・吉右衛門の後悔
岡山・朝丘町商店街で荒物屋「あかにし」を営む赤螺(あかにし)一家。
主人の赤螺吉兵衛(堀部圭亮)は「ケチ兵衛」と周囲から呼ばれるほどのケチンボで、岡山にいよいよ空襲の可能性が迫った頃には疎開した家の家財道具を買い漁るなど、家族からもたしなめられるほどに金に執着する人物でした。
第17回放送では、そんな父のケチぶりに呆れ果てた息子の吉右衛門(石橋大志)が「あんた、お父ちゃんなんかじゃねえ!あこぎなケチ兵衛じゃ!」と吐き捨てる場面が描かれています。
その直後、突然の岡山空襲により吉右衛門が危険にさらされると、吉兵衛は身を挺して吉右衛門を守り、そのまま亡くなってしまいます。
恐らく吉兵衛は、可愛い息子が将来困らないようにと必死に蓄財をしていたのでしょう。そんなことを知る由もなく父を罵ってしまった吉右衛門は、大きな後悔を抱えながら生きていくことになりそうです。
吉右衛門ちゃん、今日からちょっぴり大きくなりましたよ!
— 朝ドラ「カムカムエヴリバディ」#カムカム (@asadora_bk_nhk) November 12, 2021
あかにし家のオフショットです。3人そろっていい笑顔ですね😊#堀部圭亮 #宮嶋麻衣 #石坂大志 #朝ドラ #カムカム #オフショット pic.twitter.com/2vPhOHyHIF
後に京都で偶然のご近所に お互い知らず
一家の大黒柱である吉兵衛を失い、空襲により店も焼け落ちてしまった赤螺家。
物語後半となる「ひなた編(京都編)」では、安子の娘・るい(深津絵里)ら大月家が暮らす京都の下町商店街のご近所さんとして、「荒物屋あかにし」が再登場します。
空襲で夫を亡くした清子は、息子の吉右衛門とともに、戦後に実家のある京都に戻り、必死に働いて荒物屋「あかにし」を再興したようです。
吉兵衛を演じた堀部圭亮が息子の吉右衛門役(二役)として再登場するほか、後に吉兵衛の息子・赤螺吉之丞(徳永ゆうき)も登場。吉之丞は「ジャイアン」的な近所のガキ大将として、人生低空飛行の3代目ヒロイン・ひなた(川栄李奈)をバカにします。
また、老齢となった荒物屋の女将=吉兵衛の妻・赤螺清子(松原智恵子)も登場します。清子は背筋がぴんと伸びた気品あふれる女性で、京都に住み始めたるいがいつも頼りにする頼もしいご近所さん。赤螺家と橘家がかつて岡山でご近所さんだったとは、清子もるいも知る由がありません。
どのタイミングで両家の不思議な縁に気がつくのか(回転焼大月のあんこがキッカケになりそう?)、そして、いずれ赤螺家により語られるであろう安子や橘家の過去の話が大月家にどのような影響を与えていくのか、今から楽しみです。