NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第42回(初回放送:2021年12月28日)に、「斬られる侍」という役名で松重豊が初登場。
この「斬られる侍」こと大部屋俳優の「伴虚無蔵」は後にヒロインにとって超重要人物となっていきますので、簡単に役柄と人物像などをまとめます。
モモケン映画「棗黍之丞シリーズ」に登場 「斬られる侍」
第42回の冒頭では、時代劇のスター俳優「モモケン」こと桃山剣之介(尾上菊之助)のヒット時代劇「棗黍之丞(きびじのじょう)シリーズ」のいち場面が登場しています。※シリーズ第20弾「棗黍之丞 女狐乱れ桜」。
モモケンは「暗闇でしか見えぬものがある。」という決め台詞とともに、バッタバッタと悪者たちを斬り捨てています。
第42回のオープニングクレジットには、「斬られる侍 松重豊」の文字が登場しています。どうやら松重豊は最後にモモケンにド派手に斬られたお侍さんの役を演じていたようですね。その後も松重豊は「斬られ役」としてたびたび劇中に登場しています。
日常でも時代劇言葉 大部屋俳優・伴虚無蔵(ばん・きょむぞう)
大ヒットドラマ「孤独のグルメ」シリーズの主人公・井之頭五郎役をはじめ、今や日本映画界、ドラマ界になくてはならない名優として君臨し続ける松重豊(まつしげ・ゆたか)。そんな松重豊が「斬られ役」だけの出演で終わるわけがありませんね。
松重豊は、るいの娘である3代目ヒロイン・ひなた(川栄李奈)が主人公となる「ひなた編(京都編)」に、大部屋俳優・伴虚無蔵(ばん・きょむぞう)役として本格出演することが発表されています。
NHKによる伴虚無蔵の人物紹介文は以下の通り。
日本の時代劇を支えてきた大部屋俳優。殺陣(たて)は一流で、斬られ役として一目置かれている。ふだんから着流し姿で暮らし、時代劇言葉で話す変わり者。時代劇をこよなく愛するひなたにとって、やがて“師匠”のような存在になっていく。
ひなたは、父の影響もあり時代劇が大好きな女の子として京都の下町商店街で育っていきます。
時代劇に並々ならぬ情熱を持つひなたは、京都の「条映太秦映画村」に所属する大部屋俳優・伴虚無蔵にその情熱を見初められ、アルバイトとして映画村の時代劇作りの現場に出入りするようになります。
なぜ虚無蔵が平凡そのものであるひなたを見初めたのか。その経緯は後に劇中で語られていきそうです。どうやら伴虚無蔵は、斜陽である時代劇業界をひなたの情熱で救ってもらいたいと考えているようですが、今のひなたには荷が重く…。
夢も目標もなかったひなたですが、「師匠」伴虚無蔵との出会いにより、少しずつ自分の進むべき道が見え始めることになります。「時代劇が心の底から好き」という共通項を持つ二人が、世代や性別を超えてリスペクトし合うという熱い展開が見られそうです。